わんばんここんばんわ。id:yasuharu519です。
CA14 Advent Calendar 201312日目の記事です。
CA14 Advent Calendar 2013に登場するのは今回で2回目となります。 1回目ははじめてのGTDストレスフリーの整理術というタイトルで、ビジネス本の紹介をしました。 もし2回目書くなら、まだ出てない感じのジャンルで書きたいなーとか思っていたところ、前日になってバトンが回ってきてちょっと焦ったけど、前日にAmazonでポチっていた自分に抜かりはなかった。
今回はこれ。リアル 13巻。特設サイトはこちら
- 作者: 井上雄彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/11/22
- メディア: コミック
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今回のメインは高橋とプロレスラー白鳥
リアルは、ヤングマガジンで不定期連載している漫画で、簡単に言ってしまうと車いすバスケの話です。1999年から連載がスタートし、最近では毎年この時期になると新刊がでるペースで連載が続いています。
あらすじは、
車いすバスケットボールの有力選手でありながら、我が強くチームメイトと上手くいかずに一度チームを抜けた戸川清春 高校を中退し、自身の引き起こしたバイク事故により他人に一生残る傷を与えてしまった罪に苛まれる野宮朋美 自尊心が強く、交通事故で下半身不随になったことを受け入れることのできない高橋久信 それぞれが向き合うREAL(現実)―― wikipedia - リアル(漫画)のページより
というなんともわかったのかわからないのか、という感じですが、おすすめの漫画です。 13巻では、あらすじで紹介されている高橋久信と、高橋が病院で知り合ったプロレス選手の白鳥がメインで描かれています。尚、この13巻は特殊で、一回もバスケットボールが出てこず、主にプロレスメインで書かれてました。でもプロレス漫画ではありません。13巻だけ読んだ人は勘違いするかも。
高橋はもともと天才タイプのキャラで、そんなに努力しなくてもスポーツも勉強もこなせてきた。それが事故をきっかけに下半身麻痺となり、一人で自由に動けなくなった自分、今までと違う自分に絶望し、塞ぎこんでしまう。 そんな高橋が、同じく脚が動かなくなったプロレスラー白鳥のプロレスの試合を見に行く。白鳥は未だ脚を動かせないにも関わらず、ファンの期待に答えるように、倒れても殴られても決して諦めずに、かつてのライバル松阪にくらいつき、ヒール(悪役)をやりきる。 脚が動かない同士で、同じ仲間だと思っていたのにも関わらず、また明日から同じくリハビリをするのにも関わらず、白鳥にはプロレスをやっている。自分にない強さを持っている。「強さ」ってなんだ。高橋は考える。
5年後あるいは10年後
あとからふり返った時
あの日からすべてが変わったと思える
そんな日がある
高橋にとっては、事故もそんな日で、白鳥の試合もそんな日だったんだろう。
漫画の最後に、子供の自分が瓶詰めにされている描写がある。 その瓶をすました顔の大人の高橋が箱に入れて隠す。 母や友達がその箱を開けようとするが、開けさせない。 車にぶつかった表紙に箱から瓶がでて、父や母が拾い上げ、最終的に白鳥がその瓶の蓋をあける。 さらけ出すことを怖いと思い、どこか冷めた態度を取りながら本当の自分を隠してきた高橋が、事故をきっかけに変わり、この試合をみて本当の自分を出すことに気付かされた。
ううううう。読んでたら白鳥がかっこよすぎて泣けてくるし、あの高橋が変わっていくところも感動してしまう。なによりもプロレスシーンかっこいい。でもプロレス漫画じゃないです。 でも、花咲くんが、負けるスコーピオン(白鳥)も勝つ時と同じくらいかっこいいと言ってたのが印象に残った。ここまでやってたら勝っても負けてもかっこいい。
「強さ」ってなんだろう。自分なりに考えて見ながら、また1年楽しみに新刊を待ちたいと思った。