def yasuharu519(self):

日々の妄想

僕がネットワークに興味を持った訳

なんやかんやで春がすぐそこまで来ています。春になると、もう4回生とは。4回生では卒業研究のため、各研究室に配属となるのですが、先日配属先の発表があり、ネットワーク関係の研究室に配属となりました。
各研究室への配属は成績順ということもあって、希望が通るのか非常に心配だったのですが、晴れて第1志望で配属となりました。よかった。

なぜネットワークの研究室を選んだか

もともとパソコン大好き!ってこともあって、最初から情報系の研究室にしようと思っていました。でも研究ともなるとどの研究でも今や計算機は欠かせないものとなっており、また情報学というくくりでも、自然言語処理、画像処理..などいろいろな研究がなされています。そこで研究室選びに非常に迷いました。興味をもって研究を続けていける分野はどれか、自分が今一番必要だと思うものはどれかと。

ちょうど、研究室選びを考えだしていたとき、エジプトでの反政府運動が起こります。ムバラク政権によってエジプト内のISPは国内のインターネット接続を遮断し、国内からインターネットはできなくなりました。Facebookなどでの呼びかけが大きな暴動を呼ぶ昨今の情勢を見ると、独裁者として当然の行動であると思います。

これが大きな理由だったと思います。パソコンはあるのに通信はできないって何?電波は飛ばせるのになんで通信できないのって。普段のインターネットだってサーバとパソコンの通信なんだから、パソコン端末同士で通信だってもっと出来るはずだし、もっとコミュニケーション出来るはずだって。

P2Pの技術を使えば、たとえISPが遮断したとしても数珠つなぎのように他のパソコンとネットワークをつないでいって、情報のやりとりが出来るんじゃないかなと思った。だから今のネットワーク関連の研究室を選びました。

東北地方大震災があって

研究室の希望をだしたあとに、東北地方大震災がありました。運良く東北に住んでいる友達2人のところはインターネット接続が生きていて、しばらくしてすぐに安否を確認することができました。

その後しばらくして、災害時の情報の得方としての考えを書いた記事を紹介され、それでまたネットワークの重要性?なるものを感じた。

Twitterなんか真剣にやるもんじゃないからみんなPathを真剣に使おうよ、という話。 - Shota Setoguchi Meets World -

PathとはiPhoneの写真共有のアプリで、共有したい人を選ぶことができるという特徴をもったものです。この記事にも特にそのアプリのことは書かれてなくて、この記事の内容は冒頭にも書かれているとおり、

クローズドなサービスが災害時のソリューションとなる可能性を握ってるんじゃねーの?ということです。

僕の考えるクローズドなつながりの問題点

記事では

Twitterは、使う人によって顔を変えるメディア、だとぼくは思っています。Twitterを使っている人は、「誰から」「どんな」情報が欲しいのか、という自分なりの基準をつくり、思い思いの人をフォローしています。もちろんそれによって、得られる情報も変わってきます。さらに、Twitterは川と同じで、時が経てば経つほど、自分・他人の発言は流れます。止まることはありませんし、流れの速さは多様です。さて、そんな不安定なTwitterを通して、災害時にほしい情報を集めることができるでしょうか。しかもタイムラインから流れてくる情報が信頼できるかどうか。まさに今回は、何が安全で・何が危険か、がはっきりしていなくて、デマも多い。自分で探して集まらなかったらつぶやいて反応を待ってみる、なんて悠長に構えていられるのかどうか。@を飛ばしても、その人がリアルタイムでTwitterを見ているかどうかはわかりません。TLを眺めているだけで、バッテリーは減るし、電波は繋がりにくいし。ってことで、災害時でも、Twitterは万能で自分のほしい情報をほしいタイミングで集めることができるんだ!なんて夢の話やん、ということに気づきました。いい情報がつぶやかれていたとしても、流れちゃってます。Twitterはフローですから。

と書かれており、これにはほぼ同意。twitterでデマみたいな情報や他人を非難するようなツイート、また地震直後はタイムラインは非常に早く流れてしまう状態となっていました。ただ、ほしい情報が得られないかと言われると、僕は得られると思う。地震からしばらくたって今は福島第1原発のニュースやツイートが飛び交っています。放射能のニュースを聞くとそのたびに発言してくれる複数の学者の意見や、Googleでその関連の情報を調べたりして今の状況を考えています。こんな専門的な分野で正しい知識をもった人がまわりにいるでしょうか??僕は大学の工学部に所属していますが、それでもまわりに放射能や原発に詳しい人など皆無です。ましてや普通に暮らしている人では尚更いないでしょう。そういう人たちでクローズドなコミュニティを作り、そちらでの意見を尊重するとどうなるか。これこそ今起こっている買いだめや、必要以上の風評被害なのではないかと僕は思っています。

クローズドなつながりを否定している訳ではありませんが、クローズドなつながりの中に入ってくる情報が正しいフィルターを通して入ってくるとは限らないと思うのです。ましてや、クローズドなつながりは情報の信頼を起きがちなため、デマが氾濫しやすいのではないかと思うのです。

結局は自分で情報を判断する必要があるんじゃないかと。

この先の研究がどう役にたてるか

例えば、先程のtwitterの例だと、ただの一般のひとからくる情報と、原子力関連の研究をしている人からくる情報では、信頼度がえらく違うのです。今の研究室紹介の時に、情報の指向性についても紹介をうけました。つまり、情報の重み付けみたいなことができるのではないかと。信頼度の高い情報をよりよく届ける仕組みができるのではないかと思っているわけです。twitterだとフォローした人の情報が流れてくるからそのまま適応はできないし、、って考えたらどこに適応できるのかはわからないけど、人間がなかなか判断しにくい信頼性っていうのをわかりやすい形にできたら、すごいんじゃないかと、勝手に研究室に入る前から思っているわけです。

また、震災や先のエジプトの例のようにインターネットが使えなくなったら、特定のサービスっていうのは一気にアウトになってしまうから、もっと低いレベルでパソコン同士が通信しやすくなったらもっと面白いことになるんじゃないかなと思っているのです。


まとまりのなく雑多な文章を最後まで読んでくださった方がおられれば、ありがとうございました。文章力ゥゥ。とにかく研究室楽しみ!